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理事長挨拶

理事長からのご挨拶

 公益社団法人日本産業衛生学会
 理事長  武林 亨

日本産業衛生学会は、「産業衛生に関する学術の振興と、勤労者の職業起因性疾患の予防及び健康維持増進を図り、もってわが国の学術と社会の発展に寄与すること」を目的とし、1929年に設立された産業保健に関する日本最大の学術団体です。

その特徴は、多職種の産業保健専門職による活動です。メンタルヘルスや過重労働、あるいは化学的・物理的要因による健康障害など、産業保健のあらゆる領域において、原因の究明や効果的な対策に関する研究成果の発表や実践良好事例の提供を行うとともに、ガイドラインや提言の発信、有害要因に対する許容曝露基準の策定など、働くことに伴っておこる健康課題、社会課題の解決に、多職種横断的に取り組んできました。

産業衛生専門医制度、産業保健看護専門家制度を通じた、人材育成による質の高い産業保健への貢献も、本学会の重要な役割です。

中・小規模の職場に加え、個人として柔軟な形で働く人が増えるなど、社会の変化が働き方そのものを変え、熱中症対策のほか災害時の産業保健の必要性が認識されるなど、地球規模の環境変化、気候変動が働く環境にも変化をもたらし、それぞれ、人々の健康に影響しています。

日本産業衛生学会は、これからも多様な社会課題に向き合い、研究と実践の推進と人材の育成、ならびに社会との対話を通じて、すべての働く人の健康を支える活動を行ってまいります。

今期(2025-2027年)の運営の基本姿勢は、以下の通りです。
2025-2027 運営の基本姿勢