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平成20年度学会・全国協議会活動報告

第81回日本産業衛生学会の開催について

(企画運営委員長 岸 玲子)

 第81 回日本産業衛生学会・特別研修会は、北海道地方会が担当し企画運営委員会を組織し、2008 年6 月24 日から28 日にかけて、札幌コンベンションセンターを会場に開催された。学会創立80 周年記念である本学会では、〈「人間らしい労働」と「生活の質」の調和ー“働き方の新しい制度設計を”〉をメインテーマとした。

 本学会に2,516 名、特別研修会に328 名、懇親会に約500 名の参加があったほか、プレスおよび協賛団体・企業から多数の参加があった。

 学会では、一般演題609 題(口演198 題、ポスター411 題)が発表された。そのほか招待講演、特別講演、教育講演、創立80 周年特別講演会、メインシンポジウム、サテライトシンポジウム学会賞・奨励賞受賞講演、石綿実践講座、労働衛生関連法制度検討委員会活動報告、地域交流会、4 部会フォーラム、学術会議シンポジウムが行われた。

以下に主な企画を記す。

招待講演「Globalization and Workers’Health」

Ichiro Kawachi 先生(ハーバード大学公衆衛生学院社会疫学教授)

特別講演「ILO で考える世界と日本の労働衛生ーアジア、アフリカを視野にー」

井谷 徹先生(ILO 労働保護局長)

教育講演「つらい介護からやさしい介護へー北欧の知恵」

小島ブンゴート孝子先生(Euro-Japan Communication)

メインシンポジウム

「人間らしい労働」と「生活の質」の調和ー働き方の新しい制度設計をサテライトシンポジウム

  1. 過重労働と働く人のメンタルヘルス
  2. ‘decent work for all’を実現するための産業保健システムと労働安全衛生法制度の今後の課題
  3. 労働時間と生活の質、ワークライフバランス
  4. 非正規雇用労働者の健康と安全をどう守るか
  5. アスベストによる健康障害と対策ー過去、現在そして今後
  6. 産業職場におけるメタボリックシンドローム・生活習慣病対策ー特定健診導入後の課題
  7. 多様化する化学環境と見逃されやすい健康障害への対策

熱心な討論が行われ会場では、急遽座席を増設することもあった。
 学会準備に際しては、研究会や学会員より積極的な企画提案をいただき、シンポジウムなどの企画運営に取り入れた。懇親会では学会80 周年を記念してスライドの映写なども行われた。今回の学会では、北海道地方会員の協力を得ての企画、実行であり、特に財務および各会場の運営では地方会員の献身的な協力を得た。
 すべての演者、講師、名誉会員、顧問、企画運営に関わった北海道地方会の皆様、そして物心両面から応援くださった関係各位に心より経緯と感謝を申し上げます。

第18回日本産業衛生学会産業医・産業看護全国協議会

(企画運営委員長 昇 淳一郎)

 平成20 年11 月27 日(木)から29 日(土)の三日間、愛媛県松山市の松山市総合コミュニティセンターにおいて、本全国協議会を開催した.メインテーマを「活力の創出とリスクの低減に貢献する産業保健」とし、“産業保健サービス対象労働者の年齢層別テーマ設定”および“労働衛生3 管理の網羅”を基本方針に据えてプログラム編成を行った.三日間で770 名と予想以上の参加者が得られ、特別講演1 題、メインシンポジウム1 題、シンポジウム5 題、ワークショップ2 題、教育講演3 題、特別企画2 題、フォーラム3 題、ポスター発表53 題、ランチョンセミナー3 題等が行われ、各会場では活発な討議が繰り広げられるとともに産業保健上の課題克服に向けた様々な提言が示された.本全国協議会のメインテーマは、数年来の我が国経済社会の凋落傾向や閉塞感等を背景に設定したものであるが、開催時期が昨秋に始まった世界同時不況と重なり、若年労働者を含む全労働者の活力創出に向けた産業保健上の方向性を見出すことの意義が、当初の想定以上に高まる状況となった。

 各プログラムのテーマを列挙すると、特別講演「社会人基礎力を基盤とした青壮年労働者の活力創出」、メインシンポジウム「若年労働者の活力創出に向けたメンタルヘルス上の課題とその対応」、特定健診特定保健指導シリーズシンポジウム基調講演「職域における特定保健指導の実践―メタボリックシンドロームの疫学的特性からみた特定保健指導のあり方―」、同Ⅰ「壮年期労働者(主に40 歳代)を対象とした特定健診・特定保健指導の課題」、同Ⅱ「中年期労働者(主に50 歳代)を対象とした特定健診・特定保健指導の課題」、過重労働防止シリーズシンポジウムⅠ「脳・心臓疾患による労働災害防止対策」、同Ⅱ「精神障害等による労働災害防止対策」、産業看護部会ワークショップ「産業看護職による職場改善―人間工学的視点に立って―」、教育講演Ⅰ「うつ病の脳の働きを知る―より良い職場復帰に向けて―」、同Ⅱ「生物学的モニタリング―20 年間の軌跡と今後―」、同Ⅲ「健康増進・安全向上を目指した睡眠時無呼吸症候群スクリーニングへの取り組み」、特別企画Ⅰ「産業保健の近未来『健康と経営』」、同Ⅱ「女性が働きやすい職場づくり」、リレーワークショップ「働く人の健康(元気)を生み出す組織(職場)づくりⅤ―職階の問題点―」、フォーラムⅠ「学校教職員のメンタルヘルス対策」、同Ⅱ「産業保健活動における栄養・食生活指導の現状と課題」、同Ⅲ「職場における歯科保健―生活習慣病予防における歯科の役割―」、ランチョンセミナーⅠ「大豆の生理機能とメタボリックシンドローム」、同Ⅱ「職場における新型インフルエンザ対策―事業継続の視点から―」、同Ⅲ「ストップ!NO 卒中―ステージに応じた脳卒中予防―」等となる.また、会期中に、専門医認定証授与式、生涯教育委員会および編集委員会行事も行われた。

 二日目の11 月28 日(金)夕刻には会場を道後温泉に移して懇親会が行われ、約200 名の参加者が親交を深めた。

 加えて初日の11 月27 日(木)には第6 回四部会合同セミナー「みかん摘果作業の頸肩腕症候群予防のための採果はさみの改良と残留農薬」が、三日目11 月29 日(土)には産業看護特別研修会および産業医特別研修会が、それぞれ行われた。

 最後に、無事に会を終えることができたのは、ひとえに日本産業衛生学会産業医部会、産業看護部会、産業歯科保健部会、産業衛生技術部会および四国地方会を始めとする関係者のご指導およびご支援によるものである.ご参加者、座長、講師、ご協賛団体、企画運営委員会メンバーおよびご関係の皆様へ深く感謝申しあげる次第である。

 
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